患者様の状態に合わせたリハビリテーションを行ないます。
- 脳血管疾患等リハビリテーション
- 運動器リハビリテーション
- 呼吸器リハビリテーション
- がんのリハビリテーション
脳血管疾患等リハビリテーション
ア | 急性発症した脳血管疾患又はその手術後の患者とは、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳外傷、脳炎、急性脳症(低酸素脳症等)、髄膜炎等のものをいう。 |
イ | 急性発症した中枢神経疾患又はその手術後の患者とは、脳膿瘍、脊髄損傷、脊髄腫瘍、脳腫瘍摘出術などの開頭術後、てんかん重積発作等のものをいう。 |
ウ | 神経疾患とは、多発性神経炎(ギランバレー症候群等)、多発性硬化症、末梢神経障害(顔面神経麻痺等)等をいう。 |
エ | 慢性の神経筋疾患とは、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、運動ニューロン疾患(筋萎縮性側索硬化症)、遺伝性運動感覚ニューロパチー、末梢神経障害、皮膚筋炎、多発性筋炎等をいう。 |
オ | 失語症、失認及び失行症、高次脳機能障害の患者 |
カ | 難聴や人工内耳植込手術等に伴う聴覚・言語機能の障害を有する患者とは、音声障害、構音障害、言語発達障害、難聴に伴う聴覚・言語機能の障害又は人工内耳植込手術等に伴う聴覚・言語機能の障害を持つ患者をいう。 |
キ | 顎・口腔の先天異常に伴う構音障害を有する患者 |
ク | リハビリテーションを要する状態であって、一定程度以上の基本動作能力、応用動作能力、言語聴覚能力の低下及び日常生活能力の低下を来しているものとは、脳性麻痺等に伴う先天性の発達障害等の患者であって、治療開始時のFIM115以下、BI85以下の状態等のものをいう。 |
運動器リハビリテーション
ア | 急性発症した運動器疾患又はその手術後の患者とは、上・下肢の複合損傷(骨、筋・腱・靭帯、神経、血管のうち3種類以上の複合損傷)、脊椎損傷による四肢麻痺(1肢以上)、体幹・上・下肢の外傷・骨折、切断・離断(義肢)、運動器の悪性腫瘍等のものをいう。 |
イ | 慢性の運動器疾患により、一定程度以上の運動機能の低下及び日常生活能力の低下を来している患者とは、関節の変性疾患、関節の炎症性疾患、熱傷瘢痕による関節拘縮、運動器不安定症等のものをいう。 |
呼吸器リハビリテーション
ア | 急性発症した呼吸器疾患の患者とは、肺炎、無気肺等のものをいう。 |
イ | 肺腫瘍、胸部外傷その他の呼吸器疾患又はその手術後の患者とは、肺腫瘍、胸部外傷、肺塞栓、肺移植手術、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対するLVRS(Lungvolumereductionsurgery)等の呼吸器疾患又はその手術後の患者をいう。 |
ウ | 慢性の呼吸器疾患により、一定程度以上の重症の呼吸困難や日常生活能力の低下を来している患者とは、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、気管支拡張症、間質性肺炎、塵肺、びまん性汎気管支炎(DPB)、神経筋疾患で呼吸不全を伴う患者、気管切開下の患者、人工呼吸管理下の患者、肺結核後遺症等のものであって、次の(イ)~(ハ)のいずれかに該当する状態であるものをいう。 (イ)息切れスケール(MedicalResearchCouncilScale)で2以上の呼吸困難を有する状態 (ロ)慢性閉塞性肺疾患(COPD)で日本呼吸器学会の重症度分類のⅡ以上の状態 (ハ)呼吸障害による歩行機能低下や日常生活活動度の低下により日常生活に支障を来す状態 |
エ | 食道癌、胃癌、肝臓癌、咽・喉頭癌等の手術前後の呼吸機能訓練を要する患者とは、食道癌、胃癌、肝臓癌、咽・喉頭癌等の患者であって、これらの疾患に係る手術日から概ね1週間前の患者及び手術後の患者で呼吸機能訓練を行うことで術後の経過が良好になることが医学的に期待できる患者のことをいう。 |
呼吸リハビリテーションの目的
『呼吸器症状を軽減させ、残存する呼吸機能・身体機能を最大限に活用し生活の質(QOL)の向上に貢献すること、ならびに患者を家庭や社会に復帰させること』にあります。
当院における呼吸リハビリは、理学療法士(認定呼吸療法士2名)、作業療法士、言語聴覚士の専門的立場から、評価を行い各スタッフが緊密な連携をとりながら、治療やアドバイスを行っています。
呼吸リハビリテーションの主な内容
- 呼吸トレーニング(口すぼめ呼吸、腹式呼吸など)
- リラクセーション、胸郭ストレッチ、モビライゼーション
- 呼吸介助法
- 排痰法
- 運動療法、筋力トレーニング、歩行練習
- ADL指導
呼吸リハビリの風景(一部)を紹介します。
聴診し呼吸状態を確認
呼吸介助訓練
呼吸介助訓練
がんのリハビリテーション
ア | 食道がん、肺がん、縦隔腫瘍、胃がん、肝臓がん、胆嚢がん、膵臓がん又は大腸がんと診断され、当該入院中に閉鎖循環式全身麻酔によりがんの治療のための手術が行われる予定の患者又は行われた患者 |
イ | 舌がん、口腔がん、咽頭がん、喉頭がんその他頸部リンパ節郭清を必要とするがんにより入院し、当該入院中に放射線治療若しくは閉鎖循環式全身麻酔による手術が行われる予定の患者又は行われた患者 |
ウ | 乳がんにより入院し、当該入院中にリンパ節郭清を伴う乳房切除術が行われる予定の患者又は行われた患者で、術後に肩関節の運動障害等を起こす可能性がある患者 |
エ | 骨軟部腫瘍又はがんの骨転移に対して、当該入院中に患肢温存術若しくは切断術、創外固定若しくはピン固定等の固定術、化学療法又は放射線治療が行われる予定の患者又は行われた患者 |
オ | 原発性脳腫瘍又は転移性脳腫瘍の患者であって、当該入院中に手術若しくは放射線治療が行われる予定の患者又は行われた患者 |
カ | 血液腫瘍により、当該入院中に化学療法若しくは造血幹細胞移植が行われる予定の患者又は行われた患者 |
キ | 当該入院中に骨髄抑制を来しうる化学療法が行われる予定の患者又は行われた患者 |
ク | 在宅において緩和ケア主体で治療を行っている進行がん又は末期がんの患者であって、症状増悪のため一時的に入院加療を行っており、在宅復帰を目的としたリハビリテーションが必要な患者 |
症例検討会を実施しております。